［出演情報］東京・春・音楽祭『トリスタンとイゾルデ

マイスター期間中にオーディションのお声掛けを頂き“牧童”役

を歌わせて頂くことになりました。

世界トップクラスが来日しますから、自分がその中に入るとど

うなのか、打ちのめされる経験も含めて様々に感じ考え判断出

来たり、自身の意識や耳のレベルを上げる為にも大きな力とな

ります。

私自身が日本という国で今こうして西洋の音楽を歌い続け、教える事も含めて、彼らが何を意識し大切にしているかを間近で感じたり、駆け出しの頃から考えても、これが自分が歌手を続けて来た、続けて来れたスタイルなんだよなと改めて。

海外の方が選ぶオーディションですから日本の年功序列やキャリアなども関係無く、ある意味本当にフェアなオーディション。

私よりも若手に演奏の機会を与えるべきとお感じになられる方もいらっしゃると思います。私自身ももちろんその気持ちはあり、日頃から若者にチャンスをと思い、色々考え自身に出来ることならば仕事や舞台を下の

世代に回すことを積極的に考え実行しているのですが、こうした海外アーティストとの共演の機会は何歳になっても本当に得難い貴重な時間。

選ばれなかったら経験出来ないことなので、選ばれたからには何歳でも自分自身のスキルアップ、スキル維持としても経験して良いのだと思うことにしています。

短い出番ですが大好きな音楽の場面に身を投じることが出来る喜び。これまで４、５回春祭オペラで出演してますが、なかなかしっかりソロとして声を出せる機会を今まで頂けて無かったので、それもとても嬉しく光栄に感じています。

精一杯、頑張ります。応援どうぞ宜しくお願い致します。